2009/02/04

こどもに伝えたいこと



こどものためのワークショップファシリテーター養成講座Ⅱというものに参加。
かのこどもの城の岩崎清さんと絵本カーニバルというイベントの総合ディレクターの遠藤綾さんのお話を聞いた。
こどものためにできること、したいこと、
結局はおとなだって楽しめることじゃないといけないんだよなぁと思う。
いつもながらホシノマサハルさんの言葉は真っ当。

そして、「はじめて知る」の難しさ。
こどものはじめてをコーディネイトするという仕事は多くの人の認識以上に大切なのではないかと思う。
森達也さんの本の中で死刑制度の賛否について触れられていたのだけど、
それを読んでふと思ったことは、
死刑制度を支持する人は少なからずハンムラビ法典の影響を受けているのではということ。
「目には目を、歯には歯を」
という強烈な言葉は「やられたらやり返してよい」という意味に受け取られ、
「殺したら殺されてもよい」というふうに等号で結ぶように解釈されているような気がするのだ。
そこにはけっこうおおきなカベがあると思うのだけれどなぁ。
しかし、はじめての罪を罰する方法、償う方法が「やられたらやり返してよい」だとするなら
そのカベもよく見えなくなってしまうかもしれない。
そんなふうに、はじめて知ったときの「そうなんだ!」は大きな印象を与える。
でも、その「そうなんだ!」が何にでも適用されるわけでもない。
些細な要素の違いが大きな違いにもなるし、時代も変わっている。
だから、なるべくよく見て考えなくてはいけないんだよなぁと思う。
前の「知る」がそうだったからと言って次の「知る」がそうなるとは限らないのだ。

ちょっとよく見たり、考えたりすればわかることがほんとはたくさんあるように思う。
わたしも含めてみんな情緒に捕われすぎているように思う。
ほんとのところは「事情は複雑だけど構造がシンプル」なことが多いはず。

そんなことをこどもに伝えられたらと思う。
思考のバリエーションで世界はこんなにも豊かなのだから。


◆
写真は、絵本カーニバルで行われた山本景子さんのワークショップでできた絵本。
けいちゃんのワークショップはどんどんよくなっている。
みんな思っていたのと違う絵本を作ることになってちょっぴり戸惑っていたけれど、
こどもだけでなく、おかあさんもおとうさんも楽しんでいた。

2009/02/03

広島旅行




職場の旅行で初めての広島へ。

厳島神社がうつくしかった!
今度はぜひ泊まりで行って満潮も干潮もみたい。
焼きガキはほんとにほんとにおいしくて、今までで一番おいしいカキだった。

広島の平和記念公園にも行ったのだけれど、どうにもカメラを持つ気持ちになれず。
凄まじい記録写真を撮ったフォトグラファーの覚悟を肌で感じる。
その日はとってもよいお天気にも関わらず、公園や資料館、原爆ドームには
ずんと重いグレーのオーラが漂っていた。
いろいろ思うことがありすぎて消化できない。
歴史をいかに伝えていくのかということ。
でも、悲しい争いは今なお世界中でも起きている。
小さな規模ではごく身近なところでも。
それに境界線なんて引けるのかしら。

そして、広島市現代美術館にて「ネオ・トロピカリア」という展覧会を。
こちらは東京都現代美術館の巡回展だった模様。
ブラジルの展覧会を見る機会がコンスタントにあり、これで3回目。
ひとつの国のアートでも切り口がたくさんあることがわかる。
エリオ・オイチシカというアーティストの作品に強烈なパワーを感じる。
カニバリズムに影響されたということらしいけど、時代に変わらなきゃっていうムードがあったのだろうなぁ。
エルネスト・ネトの作品はやっぱりすき。これはもう思いっきり主観で。
黒い巨大な作品の中に体を埋めたときのここちよさ!本当にしあわせだったー。
彼の作品はおうちにあったらいいのにと自然に思えるのがいいと思う。



広島のこと、もっと知りたいと思う旅だった。
モヤモヤしていることも未消化のままでいて、また行きたい。
もっと考えたい。

2009/01/21

ひとつだけ



あけましておめでとうございます。

なんともあっという間の一年だったような。
特に9月からの4ヶ月は怒濤の展開。
家族から離れて人とのつながりがぐっと濃くなったような気がする。
あと、現状維持で満足なんて逃げはやめてとにかく動いてみようという気持ちになれた。
某大統領ではないけれど「変化」しますよー。

さても、マクロではなくミクロな視点を。
お正月からなんだか生活がだらけてしまっているのを改善しなくては!
きちんと暮らすこと、人にやさしくすること。
当たり前を当たり前に。
呪文のように唱えています。


* * *
インフォメーション。
絵本カーニバルという絵本のイベント絵本カーニバルが開催されています。
ゆったりとした空間でたっぷりと絵本を満喫できます。
ぜひ足を運んでみてください。


PICTURE BOOK CARNIVAL IN NAYUTA 2009
旅する絵本カーニバルinなゆた ゆめをみる街

2000.1.17.SAT–2.8.SUN

浜松市なゆた・浜北 市民ギャラリー
[入場無料 開館時間:10:00–17:00 休館日:月曜日]

主催:財団法人浜松市文化振興財団
後援:浜松市 静岡新聞/静岡放送 中日新聞東海本社 K–MIX FM Haro! ケーブル・ウェンディ
協力:九州大学ユーザーサイエンス機構子どもプロジェクト
企画協力:こどもアートスタジオプロジェクト

  


矢野顕子「ひとつだけ」

2008/12/17

本。

BRUTUSを購入。
マガジンハウスの底力を感じる。
今回の特集は「本。」
しかも文芸ではなく「自分の生き方を持ち、それを貫いた人の人生を伝える本150冊」というもの。
本のガイドというよりも面白い人のガイドという感じ。
また、その選び方がなんともツボ。じょうずにマーケティングしていると感心する。
白州次郎は酒井順子、白州正子は辛酸なめ子というエッセイはやらしいくらいだ。


さても、一番おどろいて、あっとなったのが、
「2009年のキーパーソン30人を知る本ガイド」という特別付録の
C・レヴィ=ストロースの冒頭の「レヴィ=ストロースは生きている」という一文。
なんと、件の社会人類学者は齢100歳にして世界最高齢の思想家とのこと。
長生き!なんて素晴らしいことなんだろう!
ぼやぼやしないで『悲しき熱帯』を読まねば!


知りたいことがたくさんありすぎで結局つまみ食いに留まってしまい、なんとも中途半端なのはわかっている。
でも、拡散する興味を収束するには読み進めるしかない。

さて、読書読書。

今は河合隼雄先生と中沢新一先生の『ブッタの夢』を読み返しています。
久しぶりに読んだら新しい発見がポロポロと。
世界の見え方なんてどんどん変わっていくのだから一度読んだからもういいやとか、
古いメモがあるからいいやなんてことはそう簡単に言えないのだと痛感。
そして、本を読むということは、人と向き合うことといっしょで最終的には自分と向き合うことなのだとも。

2008/12/13

おだやかな暮らし

父が体調を崩し、ちょっぴり入院を。
今はもうすっかり元気なんだけれど、そのちいさな出来事はわたしにとっておおきな変化をもたらした。
家族との関係のあり方を嫌でも考えることになったし、自分で気がついていない思いも浮上した。

そして、ドタバタした中で訪れたわたしの誕生日。
病室から父がお祝いのメールをくれたときに、
お父さんの子どもでよかった!
という返信を送ることができたのは自分でもうれしかった。

時間の流れはどんどんリアルに、シビアになってきている。
もう、ぼやぼやしている場合ではないよ、と。
そして、その先にあるのは大きくて重い「責任」という二文字なんだよ、とひしひしとわかってきている。
でも、それこそが楽しみだし、面白味だとも思う。
勇気持たなきゃ。


そうそう、ギリギリのタイミングでシュトーレンを購入。
うすーく切って大事に大事に食べています。
フルーツたっぷりで豪華なんだけど地味な味。
日々の食卓もそうゆうのがいいなぁと思っていたら、
プレゼントに良い調味料や良いお鍋をいただく。
そうそう、高級なお肉とかじゃなくて、
ささやかな良いものが集まって結果的に豪華なんだけどなんか地味。
そうゆうおだやかさがいい。

Profile.

浜松在住。 社会とこども、人と人をつなぐものとしてのメディアに興味があります。